#1.どっちが好き?
オーケストラで一緒にホルンを吹いているマミさん、

同性で年もわりと近い(でも10歳年下!)こともあり練習の帰り道などでよくおしゃべりをしています。

練習後なので演奏や曲に関することが話題になりやすい。

移調楽譜の意味
1番~4番の役割
次に演奏する曲のパート

この辺はしごく真面目で音楽的

パートメンバーの「上吹き・下吹き」品定め(キャラクターも含め)
今日の指揮者の面白いところ
お兄さん(実は結構な年齢)たちのホルン演奏について

詳細は伏せておきます。

マミさんは吹奏楽とオーケストラは一通り経験はあって、ホルンはオケの分奏練習にも来ていただいている先生に師事しています。クラシック音楽への造詣も深く、わからないことをマミさんに教えてもらうこともしばしば。

ただ現在はオーケストラ・クラシックに専念しているとのこと。

彼女が吹奏楽からは距離を置いている理由

いろいろあるのですが「歌謡曲やポップス、演歌などのアレンジものが好きになれない」というのが大きな理由の一つなのだそう。定期演奏会でいうところの「第二部の曲」でしょうか。

あとは「アメリカ人作曲家はあんまり好きじゃない」というのもあるかも。
吹奏楽曲の作曲家には多いですから。

「アルフレッドリードの曲は結構好きかな」・・・リードもアメリカの作曲家ですけどね。
オリジナルの吹奏楽曲は結構彼女のお眼鏡にかなうのではないかな。

ただ「アレンジものが好きになれない」というところ、そこはすごく共感。

ロックやジャズ、ポップス、歌謡曲に好きな曲が少ない(はやっている曲がそれほど好きではないというのもあり)のもあるし、アレンジの仕方が何となくおざなりな印象を感じるのも・・・なんかねえ、と。

オリジナルの曲が好きでもアレンジが「なんか・・・単純だなあ。」だとあんまり面白くない。
一方で、知らない曲でもアレンジが楽しい感じだと「これもありだなあ。」と。

随分な「上から目線」ですねえ。

多分、マミさんはクラシックは大好き。
その他のジャンルは「微妙なところ」なのかな、と思いました。
もう少し突っ込むならば、音楽の「深いところ」を愛しているのだと思います。

私はどうだろう?

ずるいけど、どちらも好きです。

言いたいことがあるとすれば、
吹奏楽ではもう少しマニアックに吹奏楽曲を演奏したいなあ。
オーケストラではもう少し「オーケストラになじみの薄い友人を誘いやすいプログラム」を演奏したいかな。


#2.オーケストラと吹奏楽
オーケストラと吹奏楽の違いってなんでしょう?

すごく乱暴で原始的な解釈をするならば、「楽器編成の違い」。
音楽ジャンルの成り立ちから区別するならば
サロン音楽を大きな起源とするオーケストラ
軍楽隊を起源の一つとする吹奏楽 という区別もあるかもしれません。

管楽器奏者の眼から区別すると
弦楽器が中心となるオーケストラ
管楽器が中心となる吹奏楽  というのがしっくりくるでしょう。

区別はできるけど、比較はできないと考えています。

楽器の種類が多く大編成になりやすいオーケストラの構成の複雑さや妙味、音の立体感や奥行きは吹奏楽では再現できないでしょう。
でも吹奏楽では管楽器それぞれの持ち味と音色の特色をいかしたハーモニー、曲中にちりばめられたテクニックを堪能することができます。

ただ扱う音楽が大衆よりになりうるところに「オーケストラ>吹奏楽」と評価する人が多い理由があるのではないかとも思うのです。
吹奏楽のそういうところは、オーケストラではかなえにくい、吹奏楽の強みだと思うのですけどね。

この話題はもう少し続けてみたいと思います。


# by yabu-chiku | 2017-10-17 18:02 | ホルン
お世話になっているアマチュアオーケストラでは年2回の定期演奏会があります。
演奏会の後は1カ月弱の間団としての練習はお休みをした後に次の演奏会に向けての練習が始まります。
およそ5カ月をかけて前プログラム、中プログラム(短めの序曲とか交響曲)、
メイン曲(がっちりフルサイズの交響曲、たまにバレエ曲の抜粋も)を仕上げていきます。
こういうことは楽団による違いもあるのでしょうが、演奏会が終わった時点で次の演奏会の曲は決まっておりパート譜もすでに配られています。

練習期間も後半になると(だいたい本番の3ヶ月前くらい)「演奏したい曲」を団員から募集、
団長やコンサートマスターによる1次審査(楽団の技術にマッチした曲か、楽器構成に無理がないかなど)を経て、だいたい同時期に指揮者の先生も決まるので指揮者先生の推薦・希望も混ぜつつ団員有志による選曲会議(飲み会だったり食事会だったり)の後「前・中・メイン」の候補プログラムが5個ほど提示されるとある日の練習後に「次回演奏曲決定選挙」が開催されるのです。
もちろん期日前投票もできます。

私はクラシック音楽は好きだけど詳しいわけではないので、「候補プログラム」を見てもほとんど知らない曲であることが多い(苦笑)。
ひどいときは作曲家の名前も初耳だったりして。
それでもそのなかで「演奏てみたい曲」を選ばないと投票できませんので、
*楽器構成をチェック:ネット検索でさくさくと調べられる。なるべくホルンが4管編成の曲を選ぶ。たくさん吹きたいから。
*曲を聞いてみる:これもネットでさくさくっと
*知らない作曲家の時は略歴と伝記を読む
といった下調べをしています。
他の団員さんはどうしているのでしょう?
ホルンのみなさんに聞いてみたところ、
「好きな曲(マミさん・・・どちらかというとドイツの作曲家が好みでアメリカ人作曲家はそうでもないとか)」
「最近演奏していない曲(ぐっさん、サクさん、サトウさん・・・ベテラン団員らしい基準)」
ちなみに私は
「ホルンが4管で、なおかつ聴いてみて楽しそうだなあと感じること」です。

さてこうして次回演奏曲が決まると、次はパート決めです。
マミさんは候補曲が出た時点で「この曲だったら1番」「この曲はどこでもいいや」というところまで決まっているとのこと。さすがです。

私は「1番以外ならどこでも」・・・消極的です。
大人数のオーケストラの中でソロを吹く度胸も技術もないですし、どちらかというと「引っ張っていく」よりも「支える」楽しみをじわじわと感じることが多いもので。

ホルンのパート決めは演奏会直前or終了後のミーティングまたは打ち上げで決めるのが通例のようです。
さらには立候補制に近いので「メインの4番と前の1番」「メインは1番、あとは残ったやつで」という風に希望を出していかないと「降り番」が増えてしまう。

となると、演奏曲が決まったところで「どの曲の度のパートに希望を出すか」というところまで詰めておく必要がある。

ミニスコアを買って読んで聴いてみる
パート譜をダウンロードして読んでみる

演奏曲の準備と並行して、次回演奏曲の予習も進めるというのが演奏会1か月前くらいから。

畑仕事の年間計画みたいなものでしょうか。

さらにこの年間行事に吹奏楽団のコンクール、定期演奏会(こちらは年1回)、地域関連行事への参加(吹奏楽団ならではですね)が加わってくると・・・!

演奏する曲数も増えるし、各曲にかける時間もそれなり(譜読みが遅いし技術的にも)になると

これはしんどい


吹奏楽団とオーケストラにほぼ同時期に入団してはや1年半。

どちらか一方に絞ろうと思うこともたびたびあるのです。

でもどちらか一方を選ぶことができません。

吹奏楽には吹奏楽の
オーケストラにはオーケストラの

楽しいところや面白いところ、お互いに活かしあえるところがあるのも確か。

できれば「いいとこどり」をしながら両方とも続けたいというのが偽らざる本音。

吹奏楽団のイベントを少し絞って何とか両方の定期演奏会にそなえようかな、と目論んでおります。

今シーズンはオーケストラで2番・4番、吹奏楽では4番アシ。

影に日向に支える演奏を目指します。

# by yabu-chiku | 2017-10-16 17:11 | ホルン
オーケストラの定期演奏会が無事に終わりました。

ブラームス2番3楽章の出だしはやっぱり失敗したけど、その他の難所は何とか3番ホルンを追いかけながらクリアできた、と思います。
何より1番ホルンをソロも含めてきっちりと吹ききったマミさんは、天晴れの一言につきます。
たくさんたくさん練習したんだろうなあ。

今回は2管の2番、4管の4番と「支える」演奏にじっくり向き合う良い機会でもありました。

支えるといっても低音域の安定感やf(フォルテ)の音色にはまだまだ課題があるし、何とか3番ホルンについていくのが精一杯だったところも多々。

ただ「もう一度やりたい」というよりは、いつかまたこの曲と向かい合うときにもっと良い音を出しに戻ってきたいという気持ちです。

この数ヵ月、何度も演奏したり曲を聞きながら譜読みをしてきた演奏曲とも一度サヨナラになるのが本当に寂しい。

またいつか。
# by yabu-chiku | 2017-10-15 22:05 | ホルン

ホルンとチェロと、いろいろ


by yabu-chiku